よしりん先生もコメントしている「週刊現代」9月22・29日号の記事『命にかかわる、新聞がなんと言おうと女性医師の手術はいやだ』に対して、女医の情報配信サイト「joy.net」が激怒しています。
〈漫画家やら元代議士の医師が見事なノーエビデンスでコメントし、挙句の果てには「命より男女平等が大事か?」と問いかける始末。炎上商法だから反応しては敵(!)の思う壺・・・・・・と分かっていながらも、やっぱり黙っちゃいられない。〉
…だそうです。
それで、現役の女性外科医たちが何人も反論を寄せているのですが、言っていることをまとめれば、
「男だから、女だからではなく、あくまでも個人の資質の問題だ。
外科医に向いている女性もいるし、向かない男性もいる。
現に私は、外科医として立派に勤務しているし、安心して任せられない男性医師も見てきている」
…とまあ、これに尽きます。
ちょっと、冷静になってくださいよ。
個人の資質に差があることくらいは、前提ですよ。
男性医師よりも体力も、能力も、責任感も、使命感もある女性外科医も、中にはいるでしょう。
お怒りの女医さんたちは、そういう自負のある人たちなんでしょう。
そういう女性まで、外科医にすべきではないと言ってるわけじゃありません。
そこまで資質に優れた(特に体力において)女性ならば、どんどん外科医になっていただきたい。
ただ、そんな女性は、どうしてもレアケースなのですよ。
だから実際、外科医を希望する女性の臨床研修医は少ないのであり、単純に女医を増やせば外科医が不足してしまうのですよ。
要するにお怒りの女医さんたちは、「男女の性別ではなく、あくまでも個人の資質の問題」と言っておきながら、その一方で、「私が立派にやっているのだから、女性に外科医は務まる!」と主張しているわけです。
なんでこれで、矛盾を感じないんでしょうか?
この主張は結局のところ、「私が立派にやっているのだから、医学生を男女半々にすれば、自然と外科医も男女半々になる」と言っているに等しいのですけれど、それこそノーエビデンスの意見じゃないですか?
冷静に本文を読めば、何が言いたいかはわかるはずなんですが、「女性医師の手術はいやだ」というタイトルだけでカーっと感情的になって反発してくるんだから、やっぱり女って…と言いたくなってきますが、もちろん、これも個人の性質の問題ですね。
もっと感情的で、文章の読めない男もいっぱいおります、はい。